季節note

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20代インドア娘の楽しく生きるための行動ブログ。

いしわたり淳治の楽曲解説レビューが魅力的。本気で選んだ10曲2017ベスト!【関ジャム1/21】

卒論のラストスパートで毎日消耗しているキセツです。学食を食べることだけが楽しみ…。
作業中に見ていた1月21日の関ジャムにていしわたり淳治さんの「本気で選んだ10曲2017」楽曲レビュー文が素敵だったのでメモしたいと思います。

いしわたり淳治さんとは

いしわたり 淳治(いしわたり じゅんじ、本名:石渡 淳治(読み同じ)、1977年8月21日 - )は、日本のギタリスト、作詞家、音楽プロデューサーである。作詞家としてSuperfly「愛をこめて花束を」、少女時代「PAPARAZZI」などジャンルを問わず数多くの楽曲を手掛ける一方、音楽プロデューサーとしてチャットモンチー9mm Parabellum Bullet、ねごと、NICO Touches the Wallsなど数多くのアーティストを手掛ける。(wikiより)

「本気で選んだ10曲2017」10位から1位

10位 優しさと激しさをもつシンガーの筆圧さえ感じるすごい歌詞-高橋優「ルポルタージュ

彼は優しい歌と激しい歌が全く並列で同居している珍しいタイプのシンガー。この歌は彼の激しい方の曲。ものすごい筆圧で、綺麗な心で、汚い言葉を書いているような感じがします。言葉にも歌にもまるで一筆書きのような緊張感が漂っていて素敵です。


9位 言葉選びのセンスが素晴らしい!サビの歌詞に注目-あいみょん「君はロックを聴かない」

「ロックを聴かない人」と「ロックを聴く人」は明らかに違う人種だと実感のある世代が書いた歌詞という感じがして、新鮮に聴こえました。特に何も説明していないのに「君はロックなんか聴かない」という一言だけで、”君”という女の子の性格やライフスタイル、もしかしたら容姿までも想像できそうな感じ。たくさんの要素を、たった一言で表現できていて、この言葉を見つけた彼女の感覚が素晴らしい。


8位 1曲限りの豪華ユニット 白黒つけない独特の世界-Doughnuts Hole「おとなの掟」

大人だから当然、恋愛の酸いも甘いもわかっている。でも、だからと言って物分かりのいい訳ではない、というトーンで、最初から最後まで意味深に進む歌詞。好きだの嫌いだのと白黒つけない、文字通りグレーな感を、グレーのグラデーションだけで、一曲書き上げてしまう技術はさすがの一言です。

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7位 jpopの歌詞の新しいかたち 天才が見せた言葉遊び-DAOKO×岡村靖幸ステップアップLOVE

近年のjpopの歌詞は、歌詞の内容を問われる時代が長らく続いていたような気がします。ですが昨今はhiphopの勢いがましていて、jpopの歌詞も徐々に言葉遊びや韻の面白さというのが、再びスポットライトを浴び始めている気がします。随所で美しく踏まれた韻、特にサビの「色は」と「異論反論」歌詞の展開、歌いっぷり、超一流のセンスを感じました。

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6位 朝帰りの空気感を抜群の作詞テクニックでパッケージ-吉澤嘉代子「残ってる」


多くの人が経験があるだろう、朝帰りのあの感じ。帰りたくない、隣で眠っていたい、と直接的、感情的に書くのではなく、素直に帰りながら「まだあなたが残ってる」と表現するセンスに彼女の美学を感じます。この「あなたが残ってる」という言葉は、聞き手がそれぞれの「あなた」像をしまえるしっかりした造りの棚になっている気がします。

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5位 あの人の才能を再確認 強烈だけどキャッチーな歌詞に注目-DADARAY「少しでいいから殴らせて」

川谷絵音という人は意識的にキャッチーを作るのが本当にうまい。この歌詞も「殴らせて」だけじゃあ単純に怖いだけだけれど、彼はそこに「少しでいいから」とつける。それによって「少しでいいから」と「殴らせて」の間にちょっとした人間味が生まれている気がします。

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4位 アイドルなのに文学的 思わず唸る作詞テクが随所に-欅坂46 「避雷針」

サビで三回「ネガティヴ」と連呼した直後に「僕が盾になるしかない」とポジティブに切り返し手からの「そばで立っててやるよ 悪意からの避雷針」という畳み掛け方、作詞技術として見事です。

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3位 まさに言葉の顔文字!親近感を生む歌詞の使い方-SHISHAMO「魔法のように」

「鏡の中の私は きっと誰よりもかわいい」で終わるのではなく、「そう思えますように」で終わるところも素敵です。ほとんどの若者は皆が顔文字をつけて文章を打ちます。その意味で、この「そう思えますように」はある種の言葉の顔文字のような役割をしている気がします。

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2位「SHISHAMO」の真逆!顔文字をそのまま歌う驚きの発想-TWICE「TT」

本来なら声に出して読むはずのないTTという泣き顔の絵文字を、声に出して読んだらこんなにもキャッチーに聞こえるのだという衝撃、その逆転の発想に驚きました。

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1位 2017年一番の衝撃!「役を演じるプロ・俳優」ならではの曲-菅田将暉「呼吸」

いつからか日本の音楽はアーティストと呼ばれる人たちの自己表現の場になってしまいましたが、かつては「役を演じるプロ」である俳優ならではの歌というのがたくさんありました。菅田将暉の歌を聞いていると忘れかけていたその感覚が帰ってくる感じがします。
演じるという意識が入ったちょっとキザな雰囲気、ザラザラした声の質感、凛とした立ち姿、そのどれもが今の日本の音楽には新鮮に映ります。
彼の歌や佇まいには、日本の若い世代にだいする新しい音楽の可能性が詰まっている感じがします。

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いしわたりさんのレビューの言葉だけで気になった曲があった方は調べてみてください。音ではなく言葉がきっかけで出会う曲があってもいいよね。
私は吉瀬美智子さんの「残ってる」がとても好きです。SHISHAMOの「魔法のように」も可愛くていじらしくて好き。

人の文章を書き起こすと言葉がうまい人は比喩と具体例と感じた感情の記述のバランスがいいのだなあと思いました。
ではー。

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